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今日も朝の戦い

  私は、昔からいつもギリギリになって焦るタイプだ。

 

  学生時代の夏休みの宿題、レポート提出、家を出る時間…通勤時、家を出てから最寄り駅に着くまでの道のりも私にとっては、ランニングコースだ。

家を出る時間が遅くなれば、当然走るスピードも上げなければならない。周りの目なんて気にしてたら本気で走れない。

 

  ひとつ困ることがあった。

  あまりに本気で走るものだからバスに乗り込むおばちゃんが、運転手に「ちょっと待ってあげて!」と声を掛けたり、運転手が、私を待ってくれてドアを開けて停車してくれたりすることだ。

 

バスに乗らないので、この時ばかりは申し訳なく頭を下げて走り過ぎ去るが、さすがに気まずい瞬間だ。

 最も緊張の高まる地点は、信号機だ。

 それはまさに魔の信号機と呼ぶに等しく、青信号が瞬く間に黄色、赤へと変わってしまう。おそるべし正念場である。走って、走って、ひたすら走る。ただ乗るべき電車の時刻を目指して。時間にしてほんの十分ほどだが、私はただただひたすら走る。

 

  汗だくになり、呆れられ、愚かだと思われるだろうが、それでも明日も私は走るだろう。